小林真珠

品質のポイント

1. 巻きNacre thickness

巻きとは、核の表面を覆っている真珠層の厚さの事です。
真珠の耐久性という観点からも非常に重要で、アコヤ真珠の場合非常に薄いカルシウムの結晶が1000枚以上積み重なって構成されています。この真珠層の厚みが厚いほど良いとされています。

2. テリ(光沢)Luster

テリとは真珠の持つ輝きの事です。
ぼんやりとしたものより、強い輝きを放つものが良質とされており、それは真珠層の厚さや均一性、光透過性などによって変わります。

3. 色Color

アコヤ真珠の場合、基本的に黄、白、グレーの3グループにおおまかに分類されます。
上質な真珠は中心と外周部の色に微妙な差があり、全体的に虹色がかって見えるのが特徴です。

4. キズBlemish

えくぼや突起、シワなど、真珠の表面の美しさを損なうものをキズと呼びます。
真珠の価値はキズの数や大きさ、種類、位置によって大きく左右され、キズの少ないものが上質とされています。

5. 形Shape

ラウンド、セミラウンド、バロックと真円に近いほど高い評価となります。
ただし、真円でないから評価が低いわけではなく、形の良いバロックは個性的な美しさを持ち、神秘的な魅力があります。

6. サイズSize

珠の直径を㎜単位で表示したものをサイズといいます。
アコヤ真珠の場合、サイズは２～１０㎜でネックレスには５㎜以上がよく用いられます。アコヤ真珠はデザイン次第ですべてのサイズに需要がありますが、品質が同等であれば、大きな珠の方が価値があります。

7. 連相Balance

連相とは、ネックレスの珠の揃い方の事を言います。
連相が良いとされるネックレスは、珠の大きさだけでなく、色やテリなどの品質までもがよく揃っています。

お手入れ方法・保管

○拭く

真珠は有機質を含む宝石です。
汗や化粧品などにより、真珠表面のカルシウム膜を溶かしたり、変色したりする事があります。真珠を使用したら、基本的なお手入れとして柔らかい乾いた布などで汗や汚れを拭き取ってください。

○保管方法

真珠は他の宝石や金属と比べて柔らかい宝石です。
真珠を保管する際は、他の宝石と接触しないように保管してください。また、真珠は熱や紫外線の影響で変色したり、光沢が無くなったりなど、劣化する場合がありますので、保管場所は、直射日光、高温多湿、乾燥する場所は避けて保管してください。

○糸替え

真珠のネックレスは使用頻度や経年劣化により、糸が切れてしまう場合があります。
永年ご愛用し続ける為にも、定期的な糸替えをする事が大切です。